姫しゃら 盆器:diorama

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盆栽展

2022.3.19 sat–4.3 sun
11:00–18:00

3.24 thu, 25 fri, 29 tue, 30 wed休廊
作家在廊日 3. 19 sat: 山本昌男, 秋山実, 内田鋼一, 金森正起, 平尾ダニエル甲斐, 安藤雅信
3. 20 sun: 山本昌男, 秋山実, 平尾ダニエル甲斐, 安藤雅信

イタヤカエデ 盆器:安藤雅信

五葉松 盆器:内田鋼一

老爺柿 盆器:金森正起

山本昌男

16歳より写真を撮り始め、絵画の勉強を経たのち、写真技法(主にゼラチンシルバープリント)による作品発表にいたる。
94年サンフランシスコでの展示を皮切りにアメリカ市場での発表が続き、96年Yancey Richardson Gallery, NYでの個展開催。06年よりヨーロッパに於いても活発な展示活動を開始。
欧米日本のみならず、モスクワ、サンパウロでも美術館や画廊にて継続的に展示開催。NYタイムス他アート雑誌などのメディアにも多数掲載。山梨県の八ヶ岳南麓に在住し、自然に囲まれた環境にて制作活動を続けている。
www.yamamotomasao.jp

秋山実

1979生まれ。秋山盆栽園 園主
山梨県立韮崎高校卒業後、春花園BONSAI美術館にて6年間の修行を終え、現在に至る。第34回日本盆栽作風展(2008年度)に於いて、盆栽界最高峰の内閣総理大臣賞を史上最年少(29歳)で受賞。同年、日本皐月協同組合主催のプロの競技会、第20回皐樹展に於いて最高賞の皐樹展大賞をも受賞。毎年、同展示会に挑戦し続け、数々の受賞、入選を重ねている。松柏、雑木、皐月、小品など幅広い分野の作品制作を行っており、盆栽作家として日本のみならずヨーロッパをはじめ海外にてデモンストレーションやワークショップを通じて盆栽の普及、発展に尽力している。
www.akiyama-en.com

内田鋼一

1969年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了後、東南アジアや欧米、アフリカ、南米などの世界各国の窯場やアトリエに住み込み、現地で作業をしながら技術を身に付けた後、1992年三重県四日市市にアトリエと窯場を構え独立。国内外の美術館やギャラリーにて個展を中心に活動。著書に、作品集『UCHIDA KOICHI』(求龍堂)『MADE IN JAPAN』(アノニマスタジオ)他、多数ある。2015年三重県四日市市に、明治ー昭和時代の産業遺産的な萬古焼を集めアーカイブした「BANKO archive design museum」を開館。2019年日本陶磁協会賞受賞。2021年三重県多気町のVISONに、食に纏わる道具の博物館「KATACHI museum」を開館、監修。

金森正起

1975年 名古屋市生まれ
1997年 大学卒業後、東北で生活
2000年 野鍛冶を巡りはじめる 鉄の仕事に出会う
2001年 松岡信夫氏(鉄の造形家)に弟子入り
2004年 岐阜県の山で暮らす
2005年 名古屋市の外れに仕事場を持つ 生活道具や建築金物をつくりはじめる
2014年 近くの山の廃墟を手に入れる
2019年 小小をはじめる

平尾ダニエル甲斐

東京生まれ イギリスと日本のルーツを持つ。インテリアデザイン提案施工、空間演出を行う。2020年から八ヶ岳山麓でdioramaをスタートさせる。
ミニマルでアートやアンティークを感じる空間。インテリアデザインの提案・施工や建具製作だけではなくオリジナルデザインの照明、家具なども扱う。
ミッドセンチュリーから現代までのアートやオブジェを販売。
www.dioramajpn.com

安藤雅信

1957年岐阜県多治見市生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。和洋問わず使用できる千種類以上の日常食器と茶道具を焼物で制作。「結界シリーズ」など彫刻作品も制作している。
海外でも発表の場が拡がりつつある。茶と糧菓を楽しむ交種茶会を提案。‘98年ギャルリ百草開廊し、日本の美術を提案。 ‘00年若手作家支援のためstudio MAVO開設。
著書は‘10年「ギャルリ百草 美と暮らし」(ラトルズ刊・’16年理想国刊・簡体字版)、18年「どっちつかずのものつくり」(河出書房新社)、「中国茶のこころ」(KADOKAWA)、20年「茶と糧菓」(小学館)など

写真:山本昌男

BONSAI 盆栽

大人になったら極めたいと思っていたものに、茶文化と庭・盆栽があった。手を出しては中途半端なまま次にいくことを繰り返し、どれもものになっていない。言い訳をすれば、歴史と型があり過ぎるからその先まで待てないのだ。盆栽は型を身に付ける前に枯らしているから言語道断だが、憧れてはまた手に入れている。王道の盆栽には興味がなく、座敷や応接間、また中国や台湾の茶室などにぽつんと一つ置かれていて、空間と場を乱さないというか、緊張感を持たせつつ馴染んでいるものが好きだ。その手のものを文人木というようだが、現代版文人木をやってみたいと思う。
文人文化は政治の争いを避けるため、隠逸することは消極的なことではないという孔子の思想から生まれ、その後、老子の影響で最初から隠逸して風流な生活をするという流れに変化してきた。そのような生活を文人趣味とするならば、江戸時代初期に煎茶文化と共に入ってきた文人文化はまさしく、風流で反骨精神のある文人趣味である。多芸多趣味・アマチュアリズム・孤高性が大まかな定義で、江戸後期から明治時代に特に隆盛した。維新後、隠逸した徳川慶喜は今思えば象徴的な存在である。鷹峯に隠逸した本阿弥光悦は日本で最初の文人趣味の個人作家と言えるだろう。
さて、盆栽である。禅寺で見掛ける「枯山水の庭」、利休が説いた茶室の本質「市中の山居」、そして個人で向き合う「盆栽」。三つとも源流は中国だが、禅の影響を受けて日本で独自に発展してきた文化である。自然を凝縮したものに人がどう向き合ってきたのか、それぞれの分野から考えると共通点と相違点が見えてきて興味深い。「禅道は道教と同じく相対を崇拝するものである。ある禅師は禅を定義して南天に北極星を識るの術といっている。真理は反対なものを会得することによってのみ達せられる」(茶の本)と禅の奥義を岡倉天心が説明しているように、盆栽を飾り物としてではなく、相対する対象として見ることが本質なのだろう。
盆栽が海外に拡がり、BONSAIとなって新解釈やそれぞれの国の文化の影響を受け、新しい潮流が生まれつつある。今展では新しい試みとして、盆栽師の秋山実に王道や文人趣味に加え、オリーブやローズマリーなどのハーブの植物を題材に植え付けて貰った。盆器にも現代のエッセンスを加えたいと思い、陶芸家の内田鋼一、金工作家の金森正起、古道具と現代美術を扱うジオラマにお願いした。国際的に活躍する写真家の山本昌男は、自分と盆栽を相対化させつつ、写真の中で風景と盆栽を相対化させる写真作品を発表し、この展覧会の契機となっているので、彼の写真作品も展示する。現代美術でもなく工芸でもない盆栽は、やはりBONSAIとなるのか、結果は展覧会になれば見えてくるだろう。百草の空間がどうなるのか楽しみである。
百草 安藤雅信

BONSAIワークショップ 入門編

気鋭の盆栽師 秋山実氏に盆栽入門として、鉢植えから剪定のいろはを学びながら参加者に実践して頂きます。

日時: 3月19日(土)13:00–15:00
   3月20日(日)13:00–15:00
参加費: 10,000円(オリーブまたは十月桜の盆栽付) 定員: 各回10名
※作業着またはエプロンをご持参ください。

ご予約について

ご予約開始日: 3/12(土)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

1. 件名は必ず「BONSAIワークショップ 予約希望」としてください。
2. 本文に以下をご明記ください。
-ご氏名(複数名でご応募の場合には全員分)
-携帯電話番号(複数名でご応募の場合には全員分)
-メールアドレス
-郵便番号・ご住所
-ご希望のご予約日時(第一希望と第二希望をお知らせください)
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3. ご当選の方のみ2日以内にメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4. その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

-先着順で承ります。
-受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
-ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
-記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
-キャンセルの場合には5日前までにご連絡ください。
4日前よりキャンセル料が発生いたします。
4日前→半額返金/3日前〜当日→全額ご負担
-代理の方を立てられる場合にはキャンセル料を見合わせますのでご相談ください。
咳や発熱・嫌悪感のある場合は無理をしてお越しいただかずご一報いただけますと幸いです。

対談「BONSAIと盆栽の現在」 川﨑仁美×安藤雅信

京都から気鋭の盆栽研究家川﨑仁美さんをお迎えして、盆栽の歴史と海外への拡がり、また未来について語り合います。

3月19日(土) 16:00–17:30
ギャルリ百草にて / 無料 / 定員40名

ご予約はこちらから ご予約開始日 3/12(土)AM 10:00より

川﨑仁美

盆栽研究家。1980年京都生まれ。高校3年生から盆栽雑誌でナビゲーターを務め、2002年より「現代盆栽」を主宰。〝日本盆栽-小さな巨木〟をキーワードに、国内外で盆栽の解説・キュレーションを行う。京都工芸繊維大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。米国エドワード・C・ジョンソン財団の奨学金を得て、アメリカ・イギリスに園藝留学。盆栽の歴史や作られている土地のフィールドワークを通して、これからの盆栽のあり方について研究している。
www.gendaibonsai.com

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
ももぐさカフェは常設メニューの軽食とお飲物のご用意です。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
4.4 mon – 4.8 fri 展示替えのため休廊
4.9 sat – 4.17 sun one room exhibition | antipast
4.29 sat – 5.15 sun KIGI+薗部悦子展