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kitta

2021.4.24 sat–5.9 sun
11:00–18:00

4.28 wed, 5.6 thu休廊 / 作家在廊日: 4.24 sat, 4.25 sun

初日のみ予約制(詳細は下部をご覧ください)

kittaのワンピース

kitta

植物染料の衣服 / スプリングコート / ワンピース / スカート / パンツ / インスタレーション*
kitta*momogusa 出品
上短衣 / かぶり上衣 / 単サロン / 重ねサロン / ゴムズボン / フレアゴムスカート / ガーゼ手ぬぐい


沖縄県北部にて植物染料の栽培や採取、薪の火や発酵などによる染色、デザイン、縫製まで、物が生まれてから土に還るまでを分断のない一つの流れとして捉え、自然と人間を媒介するというコンセプトを軸に衣服や空間作品の制作を行っている。

*kittaのインスタレーション
赤、青、黄色など人間が作り出した色に対する言葉の枠組みは、時に見るものの認識の幅を狭くします。自然から抽出した色と色の連続性を細やかに配置することにより色は記号から解放され、循環の中に流動する生命としての働きを取り戻します。素材である布は空気の微細な動きを受け取ってその場の目に見えないものを可視化します。今回展示する作品が百草の庭の緑と重なって、どんな風景が生まれるのかとても楽しみです。

kittaのインスタレーション
kittaのインスタレーション kitta*momogusa 上短衣, フレアゴムスカート

kitta展によせて

往復書簡 | kitta 橘田優子 ⇄ momogusa 安藤明子

2009年9月、百草10年目に、東京ガイア御茶ノ水店 耳をすますギャラリーにて初めて展覧会でご一緒し、出会いのきっかけを頂きました。以来お茶の水、神奈川県伊勢原市のガイアさんで何度かご一緒する機会があり、同時にサロンやゴムズボンを染めて頂いたり、逆にご依頼いただき生成りの重ねサロンや腰紐をお送りし、それらは染められ橘田さんの展覧会へ、という嬉しいお互いさま関係を頂いていました。橘田さんの作品や展覧会は、やはり見合った素敵なギャラリーさんで、まだ手を伸ばせない憧れの、少し遠いもののように眺めておりました。それが、自然なタイミングで意気投合し、百草に数回いらして下さる中で、色々なお話を安藤ともに交流し、今回初めての百草での個展をインスタレーションと衣服の両輪でお願いすることとなりました。
一昨年橘田さんにお越しいただき展覧会に向けてのプランを一年掛けて思い描いて下さっていましたが昨年の春には実現はできず、一年越しの待ち侘びた展示となります。
kittaさんは、まるで巫女さんのような方、だと思うのです。植物の命からあの美しい色たちを抽き出す〜命の色を布に留める行為は、現代にあって奇跡的なことであると同時に、まさに、自然の大きな力に気付き耳を傾けざるを得なくなった今、枯渇され切望されている原初的な行為だと思います。
貴重なこの機会、kitta作品が作り出す場の中に身を置く体験、そして身に纏う体験を、今回是非味わって頂けますように。

明子



昨年の4月に開催予定だった百草での初個展。当時ギリギリまで開催するか否かを雅信さん、明子さんとやりとりしたことを鮮明に覚えています。1年後の開催を約束してから今まで、急激に変化する流れの中から本当に必要なものを掬い取るような時間だったように思います。
私の植物染色による物作りは十代の頃自分の身の回りの物を作るところから始まり、徐々に仕事として人に手渡すようになっていきました。布がかつて今よりもはるかに貴重であった時代、人は一枚の布を大切に無駄なく使い、その中で創意工夫を凝らし民族それぞれ独自の美しい衣装を作っていました。私は現代において自然を愛する人たちを人種を超えた一つの民族と捉え、そのイマジネーションをもとに衣服を制作しています。「安藤明子の衣生活」という本と出会ったのは今から13年ほど前。雅信さん、明子さんの思想と美意識、そしてサロンという衣服に一つの答えを得たような思いでした。その後展示会でご一緒させて頂くご縁を頂いた際には、明子さんへご迷惑なほどに熱いファンレターを送ってしまいました。有難いことにその後10年に渡り、サロンの染色という形でのコラボレーションを続けさせて頂いています。
制作を始めた頃はこんなにも物の溢れた世の中で物を作ることに矛盾を感じ、悩む日々でしたが安藤ご夫妻をはじめ沢山の先達のお仕事に触れたり、自分なりに悩みながらも続けてきたことで今は作る喜びを純粋に感じながら制作させて頂いています。
人間の社会に何が起ころうとも変わらず私たちに与えられている自然の鮮やかな生命力を百草に運びたいと思っております。皆様に高覧いただければ幸いです。

kitta



誰もが思いもよらなかった、昨年以降のパンデミック。4月下旬からの会期を前に、展覧会が実際できるのだろうか、これから世界はどうなるのだろうか、何ができるのだろうかという不安。現実策を探り、橘田さんと分かち合っていました。何か似た体験をしたことがある。無力感の中で自分たちにできることは?できることを手繰り寄せ、今をこれからを乗り越えることは出来ないだろうかと、一生懸命考えて一緒に行動したことがあった、と思い当たりました。それは橘田さんと出会って1年半後に起きた、東日本大震災。その時はガイアさんから展覧会をお声がけ頂き、未来へのメッセージにそれぞれの思いを乗せ一歩を進めたのでした。そして震災を機にkittaさんは千葉から沖縄へ、新しい道を歩き始める転機となりました。
根っこに共通するものがありながらも、それぞれの役割の中で、時に手を携えて出来る事を協働してゆく、橘田さんと百草がそんな存在であるとしたら、それほど光栄で心強い事はありません。今回kittaさんを受け入れる器として、この場がどんな風に変貌を遂げ、どんな景色を見られるか楽しみでなりません。

明子

※初日(4.24)のみ予約制

11:00–/13:00–/15:00–
kitta作品の衣服をご覧になるお客様を対象に、初日17時まで入場制限を行います。

・ご予約が多い場合には先着順で承ります。
・受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
・1通につき2名様までご応募が可能です。
・kittaインスタレーション展示、kitta*momogusa、常設展示は、ご予約なしでご覧頂きお買い物頂けます。カフェもご利用いただけます。
・17時〜18時、二日目以降は、ご予約なしでご覧いただけます(状況によりましてはお待たせすることもございます)。
・場合によりましてはご購入に点数制限を設けさせていただく場合がございます。

*応募方法
ご予約方法:メール受付のみ・先着順
ご予約開始日:4.18(日)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

1. 件名には必ず「kitta展 ご予約希望」としてください
2. 本文に以下をご明記ください。
・ご氏名(2名様でご応募の場合はお二人分)
・携帯電話番号(2名様でご応募の場合はお二人分)
・メールアドレス
・ご住所
・ご希望のご予約時間(第一希望と第二希望をお知らせください)
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3. ご当選の方のみ、翌日までにメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4. その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

*注意事項
・ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
・記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間前のご応募につきましては無効とさせていただきます。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
google maps

ももぐさカフェ
at the table est2015 中條順子さんによるveganカレーランチ(限定数)を供します。kittaの染めのイメージで、メニューを考えてくださいました。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

今回、kittaさんと親交の深い野村友里さんのお料理会を行なう計画がございました。状況の変化の中で可能性を探って参りましたが、結局、次の機会に実現を期待し、今回は諦めることとなりました。野村友里さんからは、会期中の物販をお願い出来ることとなりました。こちらも楽しみにお越しくださいませ。

スケジュール
5.10 mon – 5.14 fri 展示替えのため休廊
5.15 sat – 5.30 sun 内田鋼一展 5.18 tue, 5.26 wed休廊
5.31 mon – 6.4 fri 展示替えのため休廊
6.5 sat – 6.13 sun one room exhibition “atelier scrumpcious” 休廊日未定
6.14 mon – 6.16 wed 展示替えのため休廊
6.17 thu – 7.5 mon 常設展示