ギャルリももぐさ/百草
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三谷龍二展

「白への憧憬」


2016.9.17(土)- 10.2(日)

11:00 - 18:00
会期中無休


作家在廊日|9.17(土)19(月・祝)







 
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◎トークショー

「生活工芸の時代」


日 時|9月1 7日(土) 15:00-16:00
場 所|百草にて
聞き手|安藤雅信
参加費|無料

ぜひご参加くださいませ

 

◎お知らせ

9月17日(土)9:00より
百草 玄関前にて入場整理券を配布いたします

また出来るだけ多くのお客様にお届けしたいため、
お買い上げ個数に上限を設けさせて頂く場合がございます
ご了承くださいませ


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白への憧憬

漆器は和食と共に発展してきたせいか、20世紀末に変化し始めた衣食住のグローバル化に応えられるものがなかなか出てこなかった。三谷さんの木地の器が多くの人に受け容れられたのは、和でもなく洋でもない多様性を持っていたからである。木地のままの器から、黒漆、そして十数年前から白漆を手掛け始め、今展の白漆のヴァリエーションは、特に充実している。
 最近こそ白漆を手掛ける漆作家も増えてきたが、色の変化にしか見えないものが多い。器がライフスタイルにどう溶け込むかを考えて、形や色を決めることが重要だと思う。同列に比較をしてはいけないが、潜在的に漆作家と三谷さんとでは、漆についての考え方が違うのだろう。漆作家が漆を層として認識しているのに対し、三谷さんにとっての漆は、絵の具であり、染料のようだ。違いは塗り残しや刷毛ムラとなって表れ、モノトーンの抽象画のようにも見え、可愛らしくもあり渋くもある。一見、もっと白くと思いがちだが、むしろその足りなさが何かをくすぐってくれる。「月も雲間なきは嫌にて候」とは、佗茶を始めた村田珠光の有名な言葉であるが、それに通ずるものを感じる。雲の間から見え隠れする月に美しさを感じるように、完全なものより不完全なものに、日本人は心惹かれるのである。三谷さんの不足の美は、実に絶妙だ。
 柳宗悦は「奇数の美」で、茶人達が荒々しく釉掛けが施されていない高台に、麁相の美、または貧しさの美を感じていたという。貧しさとは富の反律ではなく、真の富をつつむ貧であり、有無の滞らぬ無の境地で、それが形を取る時、渋さ・わび・さびになると。高台のない木製漆器のおもて面に、三谷さんは白漆を塗ることで麁相の美を表現していたかもしれない。白色への憧憬は、貧しい白から感じるのである。
                                      百草 安藤雅信


 
   
 

 

 

三谷龍二

1952  福井市生まれ これといって特徴のない地方の街で、これといって特徴のない少年期を過ごす
1971  芝居のポスターを作ってみないかと誘われて劇団に入る
     人前に立つなど考えられなかったのに、ほんの弾みで舞台にも立つ
     この時経験した大道具が、木に関わる始まりだった
1981  松本市に工房PERSONA STUDIOを開設 といっても団地の6畳一間
    ここでできる事から始めよう、と木のアクセサリーを作りはじめる
1983  家具を作る友人に刺激をうけ、暮らしに関わるもの作りを考える
    そうした中からバターケースや木の匙、そして陶磁器のように「普段に使える食器」として、
    木の器を作り始める
1985  クラフトフェアまつもとを友人たちと始め、以後運営に携わる
    この時ポスターを作ることがきっかけで、彫像作品の制作を始める(不思議に、ポスターに縁があるようだ)
1988  同じく印刷物のために絵を描きはじめる
1995  ブローチなど観光地向けの仕事に区切りをつけ、仕事を器作りに集中する
    また、クラフトフェアの機関誌「MANO」(手)を刊行 編集長を2004年まで続ける
1996  食器に適した仕上げとしてオイルフィニッシュに加え、漆を始める
1998  神代楡、チークなど、 桜以外に樹種を増して製作するようになる
2001  器づくりの合間に、道具や器をモチーフにした立体や平面作品を作り始める
2003  季刊誌「住む」で絵と文による「僕の生活散歩」の連載を始める
2004  『素と形』展(松本市美術館)の企画に参加
2005  初めての本、「木の匙」(新潮社)を刊行
    ずっと本が好きで、いつか出せたら、と思いながらだったので、嬉しかった
2007〜 ものの周りには豊かな世界がある それを伝えたい思いから、器作りと平行して本作りにも力を注ぐ
2009  絵画展を小川美術館で
2011  暮らしとものが親密に結びつくために 古いたばこ屋を改装し、小さなお店「10cm」をオープンする
2012  クラフトフェアのより上質なかたちを求めて、瀬戸内生活工芸祭(高松市)のディレクションを引き受ける
2013  各地のギャラリーが集まり、ものを見る眼の重要さをあらためて問う六九クラフトストリートを開催する2015  6人の作家が共同で「佇まい」展を企画 この年はパリで 翌2016年にはニューヨークで開催

 










 


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