ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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企 画 展 今までの企画展・今後の企画展へ


百草冬百種 展 奈良から

KURUMI NO KI    Bon Antiques    sonihouse    MIA'S BREAD

2013年  1月19日(土)〜2月3日(日)

11:00〜18:00  会期中無休


KURUMI NO KI

くるみの木  「心地よい暮らしを求め続ける」

1984 奈良市法蓮町にてカフェと雑貨の店「くるみの
   木」を始める
2004 20周年に奈良市中山町にて「秋篠の森」を始
   める 二部屋のホテル「ノワ・ラスール」レス
   トラン「なず菜」、ギャラリーと雑貨の店「月
   草」を併設
2009 阪急うめだ店にて「くるみの木25周年記念特
   別展」を開催
2012 奈良TEIBAN展出展 奈良の地にさらに根付い
   た商品を取り扱い、商品開発も始めている

奈良の地に根ざして28年。カフェと手仕事のものを扱う店としてスタートし、使いやすい台所道具、着心地のよい衣など、衣・食・住の暮らしの提案をするようになりました。
西へ東へと、よいものはよいと探し、そして「使い」、やはり、よいと思ったものだけをお客様におすすめしてきました。
奈良の生産者や作家など、作り手とも繋がり、よりよいモノを紹介し続けています。
今展では、奈良の美味しいモノ、伝統的なモノ、新しく生まれてきたモノ、心地よい衣、そして、くるみの木とご縁のある作家の作品などをご覧いただけます。
モノの背景には必ず人がいます。くるみの木は「作り手」から「使い手」へ繋いでいく役割をこれからも大切にしていきたいと願っております。





1.銅の薬缶/中村友美
2.竹かご/くるみの木オリジナル
3.オーガニックコットンのブラウス/
NATIVE WORKS.
4.ガラス/津田清和
5.ティッシュケース/つちや織物所
6.吉野杉の料理箱/吉野 丸商店
7.山の辺の薬湯/薬王製薬株式会社
Bon Antiques

ボンアンティークス
中上修作  「春日の棚から考える、古道具の奥行」


1973  奈良に出生
1983  家で見つけた鉱物標本に心奪われる
1993  京都造形芸術大学で建築を学ぶも音楽に心奪
   われ、本格的にDJ活動を開始
2003 東京に拠点を移して5年目、企業に身を置き
   ながら週末陶芸を開始 李朝陶磁の写しに徹し
   ているうち先生が貸してくれた李朝刷毛目茶碗
   に心奪われる
2013 古物のオンラインショップ、Bon Antiquesを
   主宰して3年目の新春を迎える

2011年1月の開業以来、現在に至るまで無店舗営業を続けています。
無店舗営業の利点は「身の軽さ」にありますが、ここではその「身の軽さ」という靴を脱ぎ捨て、<春日の棚(店)>を意識した展観を目指しています。韓国や日本の用の道具を中心に、巷に溢れていそうで然し簡単には見つからない奥行のある古物を揃えました。
店主の意識なんてどこ吹く風と、お楽しみいただければ幸いです。





1.白磁面取徳利/韓国 朝鮮時代
2.オニオンボトル/オランダ 17世紀
3.羽目板/日本 江戸時代
4.子供用麻シャツ/韓国 現代
5.琵琶/日本 明治時代
sonihouse

ソニハウス「音・空間・人の豊かな循環を目指す」

鶴林万平(音響設計・製作)と長谷川アンナ(グラフィックデザイン)が主宰し、2007年より奈良で活動を開始する。
自然な音の再現を目指し開発した12面体スピーカー"scenery"は、音にこだわるエンジニア、アーティスト、そして音楽ファンからの支持を得ている。
また音楽家と料理人を招いての音と食の家庭的おもてなしイベント「家宴 -IEUTAGE-」では、
参加者が音楽と食事によって幸福な時間を共有し合い、人間の根源的な喜びに度々触れることを体験する。
スピーカーを媒介に音と空間、そして聴き手を有機的に結び付け、そこに豊かな音楽的循環を生むことをコンセプトに活動を続ける。

奈良在住の美術作家  武田晋一さんとの共作インスタレーション作品を発表します。
武田さんはトランスフォーム(可変)、トランスポート(可搬)を作品の根幹とし、主に彫刻作品の制作を続けてきました。
奈良を素材として集めた音と武田さんの彫刻作品との組み合わせが、百草という”ハコ”としての重厚な存在感に、
どのように作用・反作用するか、じっくりと味わっていただきたいです。





 
 
1.12面体スピーカー "scenery" シナリー
2.サウンド・インスタレーション ( スペース_アンフラマンス / 大阪2012)
3.コンサート(法然院 / 京都 2012)写真:井上嘉和
4. コンサート(元・立誠小学校)
MIA'S BREAD

ミアズブレッド 森田 三和
「Bread.Sandwich.Sweets.Deli & more...」


大阪芸術大学デザイン科卒、グラフィックデザイン等の仕事を経ていつしか創作意欲が高校生の頃から気まぐれに焼いていたパンに夢中。
絵を描くように、音楽を奏でるようにパンを作り続けて1997年、平城宮跡の近くにミアズブレッドが誕生。
パンからサンドイッチ、デリへと発展し著書に「ミアズブレッドのとっておきのサンドイッチのつくり方」「ミアズブレッドの食べるスープのつくり方」など。
出張ワークショップ、カフェにも取り組んでいる。

普段発送でしか食べていただけない方々に「できたて!」を味わっていただける。
そして「会える」ということ。これは出張カフェの醍醐味です。
パンを通じて知り合えた方々との繋がりが16年ミアズブレッドを続けて来た意味だと思っています。
これがきっかけでの出会いもまた楽しみです。パンだけにこだわらず、パンから広がるミアズワールドを感じていただけたら嬉しいです。
1/26はパンの販売(委託販売)、1/27は出張カフェにてお待ちしております。

 
 

1. トマトのせよもぎカンパーニュのトースト
2.ラタトウユ
3.ブルーベリーベーグル
4.Special toast sandwich
5. French market doughnuts beignet(ベニエ)











初心の輝き

美術家の処女作には、その人のすべてが詰まっていると言われる。表現に稚拙さはあっても、これを待っていたんだという時代の涸渇感を満たすものと、素朴な力強さが無意識のうちに表れている。その後の表現は、熟練した様式美を確立させていくものの、作為が表れ閉塞していくことも多い。処女作を越えていくことは、ある意味とても難しいのである。
 奈良の魅力を探っていくと、まさしく日本文化の処女作的魅力に尽きるのではないかと思う。飛鳥・奈良時代とそれ程長くはないが、日本の政治経済の中心であった時代に、古事記・日本書紀・万葉集が表され、遣唐使が度々送られて、大陸から多くの文物を輸入して今の日本文化の土台が築かれた。しかし、その後京都が華々しく1000年も都として続いたことで、奈良は1300年間固まったままのように
なり、表に出て行くことを諦めてしまったように写っていた。その空気の重さが逆に好きで度々奈良を訪ねていたが、752年から毎年一度も途絶えることなく続いている東大寺二月堂修二会など、1300年近く続いている継続性が奈良県人の暗黙の精神性になっているからだろうか、奈良は脈々と奈良のまま繋がっていることを実感し、行く度に発見が得られた。そして21世紀になり、奈良の重い空気の中に新しい動きが出始めた。
 くるみの木の石村さんは、県外で奈良の良さを喧伝し、また外から作家を連れてきて展示をするという二面の御活躍。動脈と静脈を持つ奈良の心臓部である。特に最近は様々な物産の作り手達を巻き込んで、奈良の発信にも力が付いてきた。ボンアンティークスの中上君は、奈良っ子であり元ベーシストであっただけに一歩控えつつも、ここぞの一音が重いのにソフトに響く存在である。開業2年でファンを着実につけ、これからが楽しみな存在。ソニハウスの鶴林君は現代美術出身のスピーカー制作者で、物作りにコンセプトがあり、また作るだけに止まらず、五感に訴える「家宴」を催し、音を美術的に捉えている新しいタイプの作り手である。伴侶の奈良っ子アンナさんはこのDMのデザイナーであり、プリアンプ的存在。ミアズブレッドの三和さんは、パン食率の高い奈良県を支えつつ、県境を軽々と越えるパワーを持つ。マニアックな嗜好物になりつつあるパン業界の中で、日々の営みの源となる日本のパン食を展開しつつ、料理に出張カフェに足場は益々広がりそう。皆美大出身者からか、直観の思いつきから行動までが早く、展開も定石を踏まない共通点を持っている。他にも地道に頑張っておられる方々に各種イベントで御出場願い、奈良の過去と今が繋がっていることを実感して頂ければとても嬉しい。

百草 安藤雅信









-会期中のイベント-

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1月19日(土)
百草 家宴-IEUTAGE-“Reborn”
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sonihouseが主催する、音と食の家庭的おもてなしイベント「家宴」。
自然な音の広がりをする12面体スピーカーを使ってじっくりと音楽を楽しんだ後に、皆で食事を楽しみます。
今回のテーマは、”Reborn”と題して、石村由起子さんのこれまでの人生の節目に聴いてきた音楽を当時の思い出とともに語っていただき、それを軸に、参加者を交えてトークセッションを行います。お話会の後は松本   温石による会席料理で舌鼓。皆で楽しく贅沢な夕べを過ごしませんか?

16:00〜18:00 石村由起子×中上修作×鶴林万平×安藤雅信によるお話会
18:00〜20:00 松本温石によるお料理

百草2Fにて 参加費6,500円 定員40名 要予約
(当日、2F常設展示室は15:30閉場となります。)

<須藤 剛(すどうたけし)/日本料理 温石>
1996年似合っていない長髪を切り、「青山えさき」の門を叩き、料理人人生の始まり。
2004年松本の外れの住宅地の普通の古い民家に居を移し、翌年日本料理温石を開店。
力強い山里の恵みに出会う。が、一方寒冷地のため収穫期の短い現状に悩みつつ、
先人の食生活に学び、地方でしか出来ない、地方にあるべき料理屋を目指す。

<石村 由起子(いしむらゆきこ) >
「くるみの木」主宰 空間コーディネーター
香川県高松市生まれ。暮らしを楽しむ祖母の知恵にくるまれて育つ。
学生時代に染織を学び、民芸に親しむ。現在くるみの木を主宰しながら、
国内外の企業やホテルなどの商品企画やコンサルティング、町づくりにも関わる。
2010年12月讃岐らしい衣食住を提案する新しい空間「まちのシューレ963」(高松市丸亀町)をプロデュース。
著書に「私は夢中で夢を見た」(文芸春秋)、「奈良『くるみの木』のレシピ」(角川SSコミュニケーションズ)など。

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1月20日(日)
奈良 茶がゆの会-茶がゆのふるまいとお話-
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れんぎょうしゅうしゅにえ奈良の伝統食「茶がゆ」は、肩ひじ張らないほっこりとした体にやさしい味です。
古くから日常の食べものとして食されてきました。
また、奈良の伝統行事、東大寺の修二会の行(おたいまつともお水取りとも呼ばれます)では、
参籠する練行衆(僧)も茶がゆを食べて、厳しい一日の疲れを癒します。東大寺の塔頭に生まれ、
毎朝茶がゆを食べ、親しんできた飯田むつみさんが、茶がゆにまつわる話を交え、実際に炊きながら作り方と味をおとどけします。

16:30〜18:00      飯田むつみさんによるお茶がゆとお話会

百草2Fにて 参加費2,000円(茶んぶくろ付) 定員20名 要予約
(当日、2F常設展示室は16:00閉場となります。)

<飯田 むつみ(いいだむつみ) >
長年文筆活動に携わり、地域の月刊誌への連載(1993〜2003)を担当。2006年〜
2009年NHKラジオ深夜便「日本列島くらしの便り」コーナーのリポーターとして奈良を紹介する。
2009年より奈良の味「茶がゆ」を紹介する会を行っている。奈良市在住。楽器演奏家。

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1月26日(土)
音のワークショップ「音をながめる」
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sonihouseが製作している12面体スピーカー”scenery”で、古今東西あらゆるジャンルの音楽を、
ただ聴くのではなく眺めるように鑑賞します。
普段、私たちは音楽をメロディーや情緒で捉えがちですが、「音」自体に注目し、
音の質感や佇まいを感じることによって音楽の楽しみ方を再発見するような、そんな音のワークショップです。

13:00〜、15:00〜(二部制)  鶴林万平さんによるワークショップ

百草土間にて 参加費1,500円 定員10名 要予約

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各イベントのご予約はメール(galerie@momogusa.jp
またはFAX(0572-21-3369)にて受け付けております。
※12/28〜1/8は冬期休廊につき返信は出来かねますのでご了承ください。
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期間限定カフェ
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期間中、くるみの木レシピを取り入れたランチ、デルベアのバウムクーヘン、井ノ倉農園の大和茶をお出しします。
また、1/26(土)はMIA’S BREADのパン販売(委託販売)、1/27(日)はMIA’S BREADによる出張カフェがあります。





 
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